拓殖大学・長尾素子教授が語る 「TGGで育まれる力とは」
みなさん、こんにちは。
拓殖大学商学部教授の長尾素子です。
TGGでは、取締役COOを務めております。

今日は、児童・生徒たちがTGGでどのような「学びの力」が得られるのかについてお話ししたいと思います。

文部科学省は、2020年度から小学校の英語を教科化するなど、英語教育の充実化を謳っています。

学習指導要領では、外国語教科の目標は、
「言語や文化について体験的に理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、…」とあり、小学校、中学校、高校における目標のレベル差はあっても、基本的には「コミュニケーションを図ろうとする態度」の育成にあると言えます。

それでは、外国人と「コミュニケーションを図る」というのは、どのようなことでしょうか。

アメリカのコミュニケーション研究者SpitzbergとCupachは、「コミュニケーション能力」の要素とは「知識」「技能」「動機」であると述べています。

文法や語彙の「知識」は教室で習得可能でしょう。

4技能、特にリスニングやスピーキングもIT技術によって教室で習得可能になりました。

しかし、いくら知識や技能があっても、他者との関わり、異質なものへの関心がなければ、「コミュニケーション能力」を有しているとは言えないでしょう。

「コミュンケーション能力」を育むためには、児童・生徒たちが外国人との「コミュニケーションは楽しい」「わかりあえた」という体験の場が必要となります。

TGGはこのような動機付けの場を提供するべく、児童・生徒たちが多様でリアルなコミュニケーションを体験できるようにデザインされています。

認知学習理論では、学習者に寄り添い、リラックスして楽しく学習することが効果的であり、学習者中心の教授法が重要であるとしています。

もちろん、コミュニケーションには葛藤や摩擦がつきものですが、それも含めた多様な体験は、児童・生徒たちの英語学習への動機付けになるはずです。

ロシアの心理学者ヴィゴツキーは、学習者には自力では到達不可能な「発達の最近接領域」があり、身近な大人や仲間がリードすることで達成可能になる(内面化される)としています。

つまり、教室で学習した語彙や表現を自力ではコミュニケーションのレベルにまで到達させることはできないけれど、身近な大人(TGGではエージェントと呼ばれるイングリッシュスピーカー)が手助けすることで、コミュニケーションのレベルまで引き上げることが可能になるのです。

児童・生徒たちは学年が進むにつれ、「知識」と「技能」は増えますが、「コミュニケーション能力」の3つ目の要素である「動機」は体験を積むことでしか育まれません。

TGGでは、教室内だけでは難しいユニークな体験型プログラムを用意し、児童・生徒たちの「コミュニケーション能力」を育みたいと考えています。

多様な「コミュニケーション」を体験した児童・生徒たちは、知識と技能が「経験」という土壌にしっかりと根を張り、それがさらなる教室での学びへの動機となり、「グローバル人材」として大きく育つことと確信します。